WP-CLIでWordPressのURL設定とDB接続を確認する方法
「サイトが表示されない」「ログインするとループする」「移行したら崩れた」——こうした不具合は、URL設定とDB接続のどちらか(または両方)に原因があることがよくあります。
この記事では、WP-CLIの読み取り専用コマンドで現状を確認し、原因の当たりを付ける手順を整理します。サイトの状態は変更しません。
この記事で確認できること・できないこと
この章で分かること: 確認でわかる範囲を先に押さえると、判断を誤りません。
- わかること: 設定上のURL(siteurl/home)、DBへの接続可否、接続先の名前(DB_NAME/DB_HOST/接頭辞)。
- わからないこと: 「どのURLが正しいか」「データの中身が壊れていないか」までは確認だけでは断定できません。
siteurl と home の違いを理解する
この章で分かること: 似て非なる2つの設定。役割の違いがリダイレクト不具合の鍵です。
- siteurl(WordPressアドレス): WordPress本体(管理画面やコア)の場所を指す設定です。
- home(サイトアドレス): 訪問者が見るサイトのトップURLを指す設定です。
この2つや、実際のアクセスURL(http/https・www有無)が食い違うと、リダイレクトがかみ合わずループになることがあります。
WP-CLIでURLを確認する
この章で分かること: 設定値そのものを、画面に頼らず確実に読み出します(読み取りのみ)。
wp option get siteurl
wp option get home
表示された2つの値と、ブラウザで実際にアクセスしているURLを見比べます。プロトコル(http/https)やwwwの有無まで含めて確認してください。
リダイレクトループで管理画面に入れない場合でも、SSHからWP-CLIなら設定値を確認できます。変更は原因を特定してから慎重に行います。
DB接続まわりを確認する
この章で分かること: 「DBにつながっているか」「どのDBを見ているか」を読み出します。
接続先の設定を確認する
wp config get DB_NAME
wp config get DB_HOST
wp config get table_prefix
wp config get ではDBの接続情報が表示されます。DBパスワード(DB_PASSWORD)などの秘密情報は、記事・チャット・スクリーンショットに貼らないでください。
DBに接続できるかを確認する
wp db query "SELECT 1"
これは「DBに接続して、ごく簡単な問い合わせができるか」を試すコマンドです。正常なら結果が返り、接続できなければエラーになります。データは変更しません。
- 成功: 少なくとも「DBへ接続でき、認証情報は通っている」とわかります。
- 失敗: wp-config.phpの接続情報・DBサーバーの稼働・権限などを順に疑います。
- わからないこと: 接続できても「データの中身が正しいか」までは別問題です。
URL・DB確認に使うコマンドを早見表にまとめます。
[table “XX1” not found /]症状別・確認の進め方
この章で分かること: よくある症状から、どこを見るかの当たりを付けます。
[table “XX2” not found /]直す前に:URLの一括置換は「確認」では使わない
SSL化やドメイン変更後にURLをまとめて書き換える wp search-replace は強力ですが、シリアライズデータを壊すなど元に戻せない影響が出ることがあります。本記事は「確認」までです。実際の置換は、必ずバックアップとステージング(または –dry-run での事前確認)を前提に、手順を分けて行ってください。
DB移転やsearch-replaceの注意点は「DB事故と移転:シリアライズデータと整合性の防衛」で詳しく扱っています。
よくある質問(FAQ)
siteurlとhomeは同じ値でよいですか?
多くのサイトでは同じURLになりますが、WordPress本体を別ディレクトリに置く構成では異なることがあります。重要なのは「実際のアクセスURLと矛盾していないか」です。
SELECT 1 が成功すれば問題は無いということですか?
いいえ。接続できることは確認できますが、データの破損や設定の誤りまでは分かりません。あくまで「接続の可否」を見るための確認です。
Localへ移行したら表示が崩れました。原因はURLですか?
移行ではsiteurl/homeが旧環境のURLのまま残っていることが典型的な原因の1つです。まず本記事の確認で値を見て、修正は慎重な手順(バックアップ前提)で行ってください。
まとめ
URLとDBの確認は「読み取りから」。値を見て当たりを付け、修正は別の慎重な手順で——この順番が安全です。WP-CLIコマンドの全体像は「WP-CLI鉄板コマンド完全ガイド」、使う前の環境確認は「エックスサーバーでWP-CLIを使う前の確認チェックリスト」をどうぞ。






